衝動買いした言い訳を探す
「年齢に合った化粧品を選ぼう!」そんな煽り文句の広告が目に付く。ふと今使っているものを思い浮かべてみると、そういえばティーンエイジャーの頃から同じものを使っている。
特にトラブルも無かったので、変えよう等と思った事も無かった。でももう既に変えた方がいいのかもしれない。
一度気にすると何となく不安に感じてしまうもので、そのまま誘われるように広告を掲げていた店に入ってみた。
さてどうしようかと考えていると、私と同い年ぐらいのとても綺麗な美容部員さんが声を掛けてくれる。やっぱりこういう所に勤めている人は違うなぁ。
何て思いながら凝視してしまっていたことに気付き、少し慌てながら尋ねてみた。この人が教えてくれる事は、何でも信じてしまいそうだ。
実際プロだから信じていいんだろうけど。慣れた様子で話す説明はとても聞きやすく、時折質問もしながら色んな事を教えて貰う。
その姿は憧れの女性像そのものだった。やっぱりプロは凄いね。そう思いながら店を出た私の手には、購入したアイテムがしっかり握られていた。衝動買いだけど、これであの人にちょっとでも近づけるなら良しとしよう。